狐女子高生
- 2013/12/31
- 13:25
つむぎたいのは、その不規則な体温。
手肌をつらぬく つむじ風。
プロセスは机の隅に押しやって
唇に海を満たす、吐く。
たおやかに 狂いだす血潮。
この学校ができる前はね
ここで狐を育ててたんだって。
そう告げて、
振り向いたあの子の唇は、とっても青い
狐火だったね 覚えてる。
(狐女子高生、養狐場で九尾を振り回す。
(狐女子高生、スカートを折る。
(短きゃなお良い至上主義。
(十八歳は成人である由、聞きつけて
(選挙に行った受験生。
(単語帳の陰から盗み見た立候補者、
(あいつ尻尾がないぜ。
(ごまかすな、襟巻き税。
はじめから
あらゆる脈絡と絶交していたけれど
ついに、教室の窓を叩き割り、
夕陽の破片を
左胸に食い込ませる/深々と!
鼓動が血に濡れているなんて
いつ どこで 誰が決めたの。
わだかまる窓という窓を吹き飛ばしたら、
カーテンだけが私の翻(ひるがえ)る顔になった。
壁に抱きついたまま、
風を装い、〝私〟は踊る。
ネクタイ結んであげる、の一声で
化かされる新卒教師はものたりない。
おかげで停学処分を免れて、
青い口紅 倒れたほうへ
いらんかね いらんかね
油揚げを売り歩く放課後。
手肌をつらぬく つむじ風。
プロセスは机の隅に押しやって
唇に海を満たす、吐く。
たおやかに 狂いだす血潮。
この学校ができる前はね
ここで狐を育ててたんだって。
そう告げて、
振り向いたあの子の唇は、とっても青い
狐火だったね 覚えてる。
(狐女子高生、養狐場で九尾を振り回す。
(狐女子高生、スカートを折る。
(短きゃなお良い至上主義。
(十八歳は成人である由、聞きつけて
(選挙に行った受験生。
(単語帳の陰から盗み見た立候補者、
(あいつ尻尾がないぜ。
(ごまかすな、襟巻き税。
はじめから
あらゆる脈絡と絶交していたけれど
ついに、教室の窓を叩き割り、
夕陽の破片を
左胸に食い込ませる/深々と!
鼓動が血に濡れているなんて
いつ どこで 誰が決めたの。
わだかまる窓という窓を吹き飛ばしたら、
カーテンだけが私の翻(ひるがえ)る顔になった。
壁に抱きついたまま、
風を装い、〝私〟は踊る。
ネクタイ結んであげる、の一声で
化かされる新卒教師はものたりない。
おかげで停学処分を免れて、
青い口紅 倒れたほうへ
いらんかね いらんかね
油揚げを売り歩く放課後。